どうして良い油を摂らなくてはならないの?

2016.07.12

こんにちは。
食事から生徒さんの学習サポートを提案する、
食育栄養コンサルタントの神澤記子です。

ランチ



どうしてよい油を摂らなければならないのか?


炭水化物、タンパク質、脂質を三大栄養素と言います。

食事によって取り入れた炭水化物は、
細かく分解され、ブドウ糖となり、
小腸で吸収され血液中に入り、細胞に届けられ、
エネルギー源となります。

同じように、食事によって取り入れたタンパク質も、
細かく分解され、アミノ酸となり、
小腸で吸収され血液中に入り、体全体に運ばれ、
細胞の材料となります。

一方、脂質。
食事によって取り入れる油は、
90%以上が「トリグリセリド」という形で入ってきます。
この「トリグリセリド」も分解され、小腸で吸収され、
体全体に運ばれ、エネルギー源となったり、
細胞膜やコレステロール、性ホルモンの原料となったりします。

てんぷら



しかしこの「トリグリセリド」は、分解されても
グリセリンと脂肪酸の2種類にしか分解されないため、
口から入った油が、
ほぼそのままの形で体の中に入ることになるのです。

炭水化物とタンパク質が、
元の食べ物がわからないほどに、
小さく分解されるのに対し、
油はほぼ元の形で体に入るため、
どういう油を摂ったのかによって、
質が変わってくるのです。


これは、先日の油講座の冒頭で、
地曳先生がお話しされたことです。

なぜ、よい油を摂らなければならないのか、とても納得。
口から入った油が、ほぼそのまま、
体の機能に関わってくるなんて。
それなら、当然、
変なものは食べられなくなります。

「この油なら、私のカラダを上手に動かしてくれそう」
という油を使いたくなります。

マラソンランナー



具体的な油選びのポイントもお聴きしました。

トランス脂肪酸を避ける他、製造方法が大事ということ。

油の製造方法には2種類あり、
選びたいのは「冷温圧搾法(コールドプレス)」のもの。
逆に避けなければならないのは、「溶剤抽出法」のもの。
溶剤抽出油には、
トランス脂肪酸と、
ヒドロキシノネナールという神経毒を含む可能性があるそうです。

単に、油の種類を選ぶだけではダメなんですね。
しっかり表示を見て、
どんな方法でその油が作られているのかも確認しないと、
いけませんね。


「良い油を摂ろう」と言われて、
そのまますぐ行動できる方は、
なかなかいないと思います。

やはり、
なんでこの油を摂らなければならないのか、
なんでこの油は避けろと言われているのか、
自分で納得したほうが、
決断力のある行動ができると思います。

えいえいおー



私は以前、大量の揚げ物を食べていました。
実際に
「揚げ物を大量に食べたせいで亡くなった」
なんて人は知らないので、
きっと地曳先生の話を聞かなければ、
ずっと揚げ物を大量に食べ続けたでしょう。

でも、地曳先生の話を聞いたら、
もうサラダ油で揚げ物をしようとは思わなくなりました。
それくらい、驚く内容だったんです。

世の中には色んな情報が流れていますが、
隠れて、なかなか見れない情報もあります。

噂やメディアに流されずに、
見極める力をつけたいものです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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